サンエツ金属の黄銅製品は、くらしのさまざまな場面で用いられています。
実際にどのような場面かを見て行きましょう。
これらはほんの一例に過ぎません。その一部をご紹介します。
1スマートフォンのカメラ
スマートフォンには必ずカメラが装備されています。カメラのレンズは、一般に銀色のリングで本体に固定されています。この銀色のリングは黄銅棒から作られています。黄銅の持つ、切削加工性・めっき性がレンズを固定するリングに最適だからです。
2自動車の水温センサー
ガソリン車のエンジンや、電気自動車やハイブリッドカーのモーターの冷却機構は一般に水冷です。これらの装置は、冷却水の水温をセンサーで常時監視しています。水温センサー本体の殆どは黄銅棒から作られています。黄銅の持つ、切削加工性・熱伝導性が水温センサーには最適だからです。
3ハードディスク
磁気記憶媒体としてのハードディスクは、非常に精密で特殊なモーターで駆動されます。このモーターの軸受けの多くは黄銅棒から作られています。黄銅の持つ、切削加工性・非磁性が、ハードディスクのモーターの軸受けに必要だからです。
4オーディオケーブル
モニター・DVDレコーダー・オーディオ機器等を接続するケーブルの端部には、必ずピンジャックがあります。これらのピンジャックは黄銅棒から作られています。黄銅の持つ、切削加工性・めっき性・電気伝導性が、ピンジャック用の素材に要求されるからです。
5電気・電子機器のコネクタ
電気・電子機器の内部には様々なコネクタが存在し、整然と端子が並んでいます。これらの端子の多くは黄銅線から作られています。黄銅の持つ、展延性・電気伝導性・めっき性が端子に欠かせないからです。
6乾電池の芯(集電棒)
アルカリ乾電池には、長さ数センチの釘状の棒がマイナス極側からプラス極側に向かって刺してあります。これが集電棒です。電解液の中の自由電子が集電棒から回路に流れることで電池として機能するのです。集電棒は黄銅線から作られています。黄銅の持つ、展延性・切削加工性が集電棒の製造に最適だからです。
7半導体製造装置
半導体は、シリコンウェハーの表面にレーザー光を照射し、電子回路を焼き付けることで製造されます。レーザー光が通過するレンズには公差がナノメートル単位の超高精度が求められます。レンズのホルダーは黄銅棒から加工されます。公差がナノメートルの超高精度の切削加工を実現できる素材は、唯一黄銅だけだからです。
8タイヤバルブ
自動車等、あらゆるタイヤには、空気を入れるためのバルブがついています。このタイヤバルブには殆どの場合黄銅棒が用いられています。黄銅の持つ切削加工性が、タイヤバルブに最適だからです。
9機械式腕時計の文字盤と内部機構
腕時計の文字盤も、内部のムーブメントも、微細な黄銅部品の集合体です。切削加工性・めっき性に加えて、磁性を帯びないことが、時計の材料としては必須だからです。磁性を帯びると、作動時の抵抗が増して時計が遅れることになります。
10シンクロナイザーリング
自動車のマニュアルトランスミッションには、シンクロナイザーリングという部品が組み込まれており、一般に黄銅管から加工されています。熱間鍛造性・切削加工性と耐摩耗性が、シンクロナイザーリングに不可欠なのです。
11水栓金具
水道の蛇口には、単純な構造の単水栓から、複雑な形状のシングルレバー混合水栓まで、黄銅棒が多用されています。黄銅の持つ、熱間鍛造性・切削加工性・めっき性は、清潔感に溢れた美しい水栓金具に最適です。
12ガスボンベのバルブ
ガスボンベの頭部に装着されるバルブは、プロパンガスボンベをはじめ、ほぼ全て黄銅棒から作られています。熱間鍛造性・切削加工性・耐熱性・耐食性が、安全で信頼性の高いバルブの実現に不可欠です。
13ボールペンの口金
比較的高級なボールペンの先端に付けられている銀白色の円錐形の金具、この口金も黄銅棒から作られています。黄銅の持つ切削加工性・めっき性が、ボールペンの口金に適しているからです。
14ガスコンロの安全装置
ガスコンロの円形のバーナーの中心にある温度センサーは、安全装置の心臓部です。温度センサーの本体は黄銅棒から加工されています。黄銅の熱伝導性・切削加工性・めっき性が、温度センサーに最適です。